1. 季節と暮らしはつながっている

日本の家は、四季と一緒に生きています。外の光が少しずつ傾いて、風の通り道が変わる。
その微妙な変化を、ちゃんと受け取れる家は気持ちがいい。

春は光をやわらかく、夏は風をまっすぐに。秋は陰影を楽しみ、冬はぬくもりを足す。そうやって、少しずつ手を加えるだけで“暮らしの呼吸”が整います。

 2. 春夏|光と風を“取り入れる”インテリア

春から夏にかけては、家の中に“抜け感”を。重たいカーテンを一枚外して、レースだけにしてみる。それだけで、朝の光がふわっと部屋に入ってきます。

木製ブラインドもいいですね。羽の角度を少し変えるだけで、光が縞のように差し込む。午後の日差しがやわらかく感じられます。

床にはフロアタイル。さらっとして掃除もラク。梅雨の湿気にも強くて、裸足で歩くと少しひんやりする感触が気持ちいい。

壁は、光を受け止める“白すぎないクロス”がいい。ほんのりグレーやベージュが混ざった色だと、明るいのに落ち着く──そんな空間になります。

 3. 秋冬|ぬくもりと静けさを“つくる”インテリア

空気が冷たくなってくると、部屋の中にも“やわらかさ”が欲しくなります。
カーペットを敷くと、足音が静かになり、その静けさがなんだか心地いい。

障子もおすすめです。紙を通した光は、どんな照明よりあたたかく感じます。最近は丈夫なワーロン素材も多いので、破れの心配もありません。

壁のクロスはマットな質感で。少しトーンを落とすだけで、照明の光がやわらかく沈みます。冬の夜、ソファに腰かけてコーヒーを飲みたくなるような空間です。

季節で変わる素材選びのコツ

季節 キーポイント 素材の使い方
軽やかさと光 クロスを明るく、レースカーテンでやわらかい光を
通気性と清涼感 フロアタイル+ブラインドで風を通す
落ち着きと深み 木調の床とマットクロスで温かみを
静けさとぬくもり カーペット+障子で空気を包み込む

 4. 色と素材で“空気”を整える

家の中で、いちばん目に入るのは「色」ではなく「空気」です。
色が強すぎると疲れるし、素材が冷たすぎると落ち着かない。

木のフロアタイルにアイアン脚の家具を合わせると、夏は軽やかに、冬は照明の光で深みを増します。同じ空間でも、季節ごとに印象が変わるんです。

壁のクロスも、ツヤのあるタイプなら夏向き、マットで凹凸があるタイプなら冬に向いています。“季節ごとの衣替え”を、空間でもしてあげるイメージです。

 5. 小さな工夫で、一年中心地よい家へ

大げさなリフォームをしなくても、ちょっとした素材の選び方や配置で、部屋は変わります。春にカーテンを替えて、夏にラグを薄くして。秋は光の色を少し変えて、冬にカーペットを敷く。そうやって、家と一緒に季節を感じながら暮らす。

 まとめ

家の居心地は、季節にどれだけ寄り添えるかで決まります。
大きく変えなくてもいい。ほんの少し整えるだけで、暮らしは驚くほど軽くなります。